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建築・デザインについて

建築について

設計コンセプト

見えないものを設計しているという気持ちが強い―

初めて環水公園を訪れたとき、ふわふわドームで元気に跳ねる子どもたちと美しい立山が見えました。新しい美術館は、環水公園を座敷とすると奥の床の間にあたる場所になります。そこで、「床の間」「子ども」「立山」を組み合わせて提案しました。素晴らしい景色を取り込むため、東向きは一面ガラス張りの壁面にしました。一方で、展示室は紫外線や温度・湿度の管理の点から閉ざされた空間にならざるを得ません。そこで、展示室の外に出ると景色が広がり、心が開放され、また中で美術品を楽しむことが出来るという美術館全体の空間構成を心がけています。
初めて受けた空間の印象や感動が心に残れば、それはその人にとって貴重な体験になるはずです。訪れた人が作品と向き合ったときに、どのように時間を過ごすだろうかと思い描き、設計イメージを組み立てています。この美術館の大きな特徴は、目に見えない様々な体験ができるというところにあると思っています。本当に大事なのは、目に見えないものです。(内藤廣)

建築家

内藤廣Hiroshi Naito

建築家・東京大学名誉教授。富山県美術館の建築設計を担当。1976年早稲田大学大学院修士課程終了。フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所(スペイン)、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1981年内藤廣建築設計事務所を設立。2001~2011年東京大学にて教授・副学長を歴任。2011年~同大学名誉教授。2007~2009年度には、グッドデザイン賞審査委員長を務める。主な作品に、海の博物館(1992年、日本建築学会賞等受賞)、安曇野ちひろ美術館(1997年)、茨城県天心記念五浦美術館(1997年)、牧野富太郎記念館(1999年、毎日芸術賞等受賞)、島根県芸術文化センター(2005年)など。
http://www.naitoaa.co.jp/

施設概要

所在地
〒930-0806 富山県富山市木場町3-20
建築設計
内藤廣建築設計事務所
構造設計
KAP
設備設計
森村設計
施工
建築:清水建設・三由建設・前田建設共同企業体
空調:北陸電気工事・アルタ・ユウホー設備共同企業体
電気:クリシマ・日重建設・小杉光電社共同企業体
衛生:明希総合設備・サカヰ産業 共同企業体
監理
内藤廣建築設計事務所
構造
鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
階数
地上3階
敷地面積
12,548平方メートル
建物面積
6,683平方メートル
延床面積
14,990平方メートル
(うち、美術館用途 9,965平方メートル)
最高高さ
19メートル

ユニフォームについて

春夏SPRING SUMMER

©2017 ISSEY MIYAKE INC.

秋冬AUTUMN WINTER

©2017 ISSEY MIYAKE INC.

ユニフォームコンセプト

『富山県美術館 アート&デザイン』の出発を楽しみにしています。ユニフォーム・デザインのため、富山の自然や文化を改めて勉強し、その爽やかな風と光を取り込みたいとつくったユニフォームです。
開発から進化させてきたプリーツの技術やA-POCのエンジニアリング…それらの最先端を結集し、他に例のないものを目指しました。ここから新しい風を起こしたい、そういう気持ちが伝われば、とつくったユニフォームは、着る人・見る人が育てていく服になると思います。(三宅一生)

ユニフォームデザイン

三宅一生Issey Miyake(デザイナー)

1970年三宅デザイン事務所設立。73年よりパリコレクション参加。”一枚の布”の考えのもと、身体と布との関係を問い続けている。93年プロダクトとしての衣服「PLEATS PLEASE」スタート。98年からは藤原大はじめチームと共に一体成形のものづくり「A-POC(A Piece of Cloth)」に取り組む。現在はスタジオのReality Labと共に研究開発を進め「132 5. ISSEY MIYAKE」等を展開。2016年国立新美術館にて「MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事」。作品集に『East Meets West』(78年〜平凡社)、『ISSEY MIYAKE』(2016年〜TASCHEN社)他。2010年文化勲章、2016年仏レジオンドヌール勲章コマンドール受章。
http://mds.isseymiyake.com/mds/jp/top/
http://www.isseymiyake.com

photo by Brigitte Lacombe

開館告知ポスターについて

開館告知ポスターコンセプト

富山県美術館 開館告知ポスターは、アートとデザインという2つの軸を持っている新しい美術館として、「楽しそう」であるべきだと思いました。とかく美術館は、美しいポスターを制作しがちですが、既成概念としての美しさや説明的なポスターは、誰の目にも留まりません。楽しそうで、不思議で、いったいどんな美術館になるんだろう?という未完成なイメージを大切にしたつもりです。ビジュアルに溶け込んだキャッチフレーズ「ドキドキ きゅんきゅんきゅん」は、屋上庭園のテーマであるオノマトペから、日暮真三さんがつくってくれました。日本はオノマトペの宝庫です。まさに、訪れる度に、ドキドキきゅんきゅんするような美術館になって欲しいと思います。(佐藤卓)

開館告知ポスターデザイン

佐藤卓Taku Satoh(グラフィックデザイナー)

1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテ キシリトールガム」や「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のグラフィックデザイン、「金沢21世紀美術館」、「国立科学博物館」、「全国高校野球選手権大会」等のシンボルマークを手掛ける。また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター、「デザインあ」の総合指導、21_21 DESIGN SIGHTディレクターおよび館長を務めるなど多岐にわたって活動。著書に、「クジラは潮を吹いていた。」(DNPアートコミュニケーションズ)や「JOMONESE」(美術出版社)、「真穴みかん」写真集(平凡社)など。
http://www.tsdo.jp/

ミルゾ―について

富山県美術館のマスコットキャラクター「ミルゾー」

「ミルゾー」は2011年、富山県立近代美術館の開館30周年を機に、多くの皆さんに親しまれる美術館のマスコットとしてデザインされたキャラクターです。デザインは、美術館の開館以来、ポスターデザインを手がけていただいている永井一正先生にお願いしました。
「ミルゾー」という名前は、公募によって決定しました。美術館にふさわしく、「見る象」と「(これから)見るゾー!」という意味がかけられていて、覚えやすく、かわいらしい名前です。
手にも羽根にも見える大きな耳と、つぶらな瞳が印象的な「ミルゾー」といっしょに、20世紀美術との新たな出会いを体験いただければ幸いです。
2017年8月26日に富山県美術館へ生まれ変わるとともにミルゾーも青色へとMOVINGしています!