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プログラム実施報告

子ども向け TADワークショップ(彫刻家:佐藤忠博さん)

2017/04/03

ギョギョ!立山の空にマウンテンフィッシュをおよがせよう
日 時:平成29325日(土)14:0016:30326日(日)10:0012:3014:0016:30
講 師:佐藤忠博(さとうただひろ)さん
参加費:無料
場 所:ラボ(3階 アトリエ内)
参加者:小学生以上55人(事前申し込み)  のべ人数:95人(保護者等を含む)
内 容:県内で活躍する彫刻家の佐藤さんを講師にお招きし、「木っ端」(こっぱ=木材の切れ端)を組み合わせて魚をつくりました。完成した作品は、立山連峰がよく見えるTADアトリエの窓側に吊るして展示しました。


①さあ、つくるぞー!!
富山県美術館の一部開館を記念して開催された「TADドキドキ祭」メインイベントのひとつとして、おとなから子どもまで誰でも参加できる立体造形のワークショップをアトリエで実施しました。
はじめに講師の佐藤さんから、つくりかたの手順説明です。大きさもかたちもさまざまな「木っ端」が一面に広がる中から、ひとりひとりのイメージに合った材料を探します。




②おぉー、なるほど!! →なんだかワクワクしてきたゾ!?
いきいきと泳いでいるようなお魚をつくるコツを、みんなに佐藤さんが教えてくれました。まず頭とシッポを太い針金でつなぎます。その針金をくにゃっと曲げていくと、お魚が泳いでいる感じが頭の中に浮かんできます。そこへ「グルーガン」で大小の木っ端を肉付けしていくと、おお?これはいい感じかも!?



③えぇー、オーダーメイドもありですかー
?
みんな、すごく集中して制作を進めていったら、「どうしても、ここにピタッとはまる木っ端がほしい!」気持ちになったりしました。やさしい佐藤先生が、むずかしい注文にも一生けんめいこたえてくれましたよ。




④立山連峰を背景に
かっこいいお魚、かわいいお魚、・・・おや、中にはなんと人魚まで!? ひとりひとり個性ゆたかな作品が完成しました!TADアトリエの窓側からよく見える立山連峰の空を背景に、「マウンテンフィッシュ」たちがいきいきと泳ぎだしました!



⑤佐藤さん、ありがとうございました!
TAD一部開館の式典終了後、すごい熱気の中で開催された初のワークショップは、講師の佐藤さんが考えてくださったプログラム(最後の展示まで含めて!)がすごくよくできていて、みんな自分たちで思っていた以上にすばらしい、躍動感あふれる作品が完成しました。
骨組みの段階で一度じっくりと自作を眺めまわしてみるというステップがあったのが、頭の中の構想をかたちにする過程で、具体的な完成形のイメージを持つために、とても役立ったようです。
そしてこういう貴重な体験は、これから美術館で彫刻の作品を見るときにも「何がつくられているか」という表面的な理解を超えて、かたちの中に秘められているリズムや動きといった造形的な要素を感じ取ることにつながっていくのではないかと思います。
TADアトリエ最初のワークショップは、おかげさまで大成功でした。佐藤さん、参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました!