友の会TAD Friendship

活動報告

「TAD見学会体験記」

2017/03/23

友の会主催の見学会に参加して

 3月「春分の日」、富山県美術館の部分開館に先立ち、友の会主催の見学会が3回に分けて催されました。私がご一緒したのは最終組20名。バスの中では、美術館のパンフレットを開きながら、ワクワクしていらっしゃる様子が伝わってきました。
いよいよ見学出発。バックヤードからスーッとドアを開けると、目を引く鮮やかな赤い壁と、ぷーんと心地よい木の香り。「設計者内藤さんは、この空間に入りわくわくする感じを出したかった」とご説明を受け、一同納得しました。
美術館が完成するまでの様々な工程ややり取りが展示で学べる「TADギャラリー」を見て、2階へ。11メートルの高い天井の広々とした「ホワイエ」に皆さん息をのまれた様子。壁や天井に使われているのは立山のアルミ。コンサートやイベントが催されるとのことでした。東側一面のガラス越しには環水公園が広がります。晴れた日の立山連峰はどんなに素敵でしょう。4つの展示室をつなぐ廊下は壁に防音効果が施されており、壁や天井は氷見の里山杉を使用しているとのこと。企画展も楽しみですが、自慢のコレクションがどんな風に見られるのかワクワクします。廊下は屋外広場へと続き、「内藤さんは、公園と一体化した建築を目指されました」と伺い、皆さん実感のご様子。

3階、絶好のロケーションにあるのは、地方初出店の人気レストラン「日本橋たいめいけん」。参加者の期待も高いご様子。「展示室5」は、ポスターと椅子のコレクション。二百数十点所蔵の椅子には、壁に展示される棚あり、自由に座れる展示もあるとのこと、期待が高まります。この部屋をすぐ出た廊下には、ポスタータッチパネルがあり、約13,000点のコレクションから3,000点がランダムに600点展示され、気になるポスターをタッチするとパーッと大きく表示されます。奥にある「瀧口修造コレクション展示室」は美術館の心臓を模しているとか。富山を愛し晩年を過ごしたバイオリニスト、シモン・ゴールドベルクのコレクション展示室へと続き、「図書コーナー」には、「友の会」寄贈のイサムノグチのソファーが。
広々とした「アトリエ」では、ワークショップを開ける設備も、また子供から大人まで楽しめる様々な工夫もされています。授乳室やおむつを替える部屋も併設された「キッズルーム」には、バギーを置く場所まで。一同、感心することしきりでした。
アルミ建材、杉、ガラスなどあちこちに使われている富山の産業の素晴らしい技術もご紹介いただきき、見学会終了。参加者は、益々開館を楽しみになさっている様子で美術館を後にしました。
(プラチナ会員 西邨智子)