展覧会・イベントExhibition & Event
開催中のコレクション展
瀧口修造コレクションⅣ
1月15日(木)~4月7日(火)

「瀧口修造と西脇順三郎 版画集『クロマトポイエマ』を中心に」
西脇順三郎(1894-1982)は、ロンドンに留学生として滞在し、ジェイムズ・ジョイス、T.S.エリオットらの活躍ぶりや、大陸におけるダダからシュルレアリスムヘと移行するヨーロッパ芸術の大きな転換期を体感しました。そして1926年に帰国し、33歳の若さで慶應義塾大学文学部教授に就任します。
一方、そのころ瀧口修造は、文学を放棄し代用教員として一生を送るつもりで姉の説得により25年(21歳)に慶應義塾大学に再入学します。
そして翌年、西脇が教壇に立つと、西脇を慕う上田保、上田敏雄、佐藤朔、瀧口、三浦孝之助(富山県出身)ら学生が、放課後に三田の喫茶店「白十字」に集い文学論や芸術論を交わし、それから天現寺の西脇宅に移動して詩論や芸術論を夜半までたたかわすようになります。彼らはそこで、西脇が体感した最新のヨーロッパ芸術の新鮮な息吹に触れ、大きな刺激を受けることになります。
その影響か、瀧口は当時の象徴主義的な詩作から27年頃にはシュルレアリスティックな表現へと移行し、やがて一般に知られる瀧口のイメージが形成されていきます。その点で西脇は、瀧口にシュルレアリスムの扉を開けさせた、もっとも重要な師であり詩人であったといえるでしょう。
そして27年、瀧口が『山繭』17号に、日本で初となる西脇の詩論「雑記帳から―西脇氏の詩」を発表すると(執筆は26年10月下旬)、西脇の『超現実主義詩論』(29年)の巻末には瀧口の「ダダよりシュルレアリスムヘ」が掲載されます。また詩作においても、西脇が「世界開闢説」(26年)を発表すると、瀧口はそれを念頭に置いたと思われる「地球創造説」(28年)を発表します。戦後になっても、西脇の「テンゲンジ物語―瀧口修造君へ」(69年)に対し、瀧口は「青い羽根のあるコラージュ文 西脇順三郎氏に」(72年)と互いに献辞付きの詩を贈っています。そして、このような二人の関係は生涯続いていきました。
このたびの展示では、瀧口修造コレクションにある、瀧口が賛辞を寄せた、西脇と飯田善國による詩画集『クロマトポイエマ』を中心に、2人の関係を示す著作などを展示し、日本におけるシュルレアリスムに重要な役割を果たした西脇と瀧口の関係について紹介いたします。
展覧会情報
| 会期 | 1月15日(木)~4月7日(火) |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~18:00(入館は17:30まで) |
| 休館日 | 毎週水曜日(2月11日は開館)、2月12日(木)、2月24日(火) |
| 観覧料 |
一般:300円(240円)
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| 場所 | 富山県美術館3階 展示室6 |
| 主催 | 富山県美術館 |









