展覧会・イベントExhibition & Event
開催中のコレクション展
瀧口修造コレクションⅠ
4月9日(木)~7月14日(火)

「特集展示――岡崎和郎 KAZUO OKAZAKI(1930-2022)」
今期の瀧口修造コレクションでは、日用品をモチーフにした、ユニークなオブジェ作品で知られる、岡崎和郎に焦点を当てます。
岡崎は1930年に岡山市に生まれ、早稲田大学で美術史を学びます。詩や美術批評に関心を持ち、瀧口修造の『近代藝術』(1938年)を読み、ダダとシュルレアリスム、特にマルセル・ デュシャンのオブジェに強く惹かれたといいます。1950年代から作家活動を始め、1960年初頭からポリエステル樹脂やアルミニウムによるオブジェを制作、1963年頃から、ホース、電球、時計、人形などの身の回りの品々の内部空間や表面を型取りし反転させる《御物補遺(ぎょぶつ ほい)》シリーズを展開しました。「御物」を「補遺」する、つまりオブジェを補うものというタイトルが示している通り、「西洋ではこれまで見落とされてきたものの見方を、東洋の見地から補足するようなオブジェを制作する」という作家の考え方に根差した作品で、岡崎は生涯にわたり、作品制作を通して、この独自の思想を追求しました。
深く敬愛していた瀧口修造との交流が始まったのは1964年末からで、翌 1965年には瀧口自身の右の人差指を型取った作品《瀧口修造― Arrow Finger(人名録より)》に着手し、1966年には瀧口の紹介により、初の個展が東京画廊で開催されます。1967年にマルチプルを生産する工房「OKAZAKI GIVEAWAY」を設立、1968年に《瀧口修造― Arrow Finger(人名録より)》を完成し、「Who’s Who(人名録)」のシリーズ名を冠した最初の作品となりました。同年、瀧口修造編による『マルセル・デュシャン語録』に収められた作品のひとつであるジャスパー・ジョーンズのレリーフ版画《夏の批評家》の制作に加納光於(かのうみつお)とともに協力し、1977年にはデュシャンへのオマージュともいうべき、瀧口との共作《瞼眼図 (けんがんず)》を完成させるなど、作品の構想や制作を通しての親密な交流は、1979年の瀧口が亡くなるまで途絶えることはありませんでした。
本展では、瀧口コレクションより、岡崎と瀧口の交流を示す作品を紹介します。また、令和 7 年度寄贈による新収蔵作品についてもあわせて特別展示します。
展覧会情報
| 会期 | 4月9日(木)~7月14日(火) |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~18:00(入館は17:30まで) |
| 休館日 | 毎週水曜日(4月29日は開館)、5月6日(木)、5月7日(火) |
| 観覧料 |
6月30日まで:一般 300円(240円) 7月1日から:一般 350円(280円)
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| 場所 | 富山県美術館3階 展示室6 |
| 主催 | 富山県美術館 |









