この夏、富山県では「第9回シアター・オリンピックス」 が開催されます。この国際的な舞台芸術の祭典は、8月下旬から9月下旬にかけては富山県利賀村と黒部市、そして12月中旬まではロシアのサンクトぺテルブルグを舞台に、利賀村を拠点に活動を続ける劇団SCOTをはじめ、現代を代表するすぐれた舞台芸術の数々が上演されます。

「第9回シアター・オリンピックス」の開催にあわせ、当館デザイン・コレクションでは「世界のシアター・ポスター」と題して、富山県美術館のポスター・コレクションから演劇、オペラの公演告知など、舞台芸術をテーマにしたポスターを紹介します。
舞台公演を知らせるポスターは、デザイナーたちそれぞれの解釈と表現により、演じられる世界を1枚のポスターに凝縮して伝えるものといえます。見る者を捉えるポスターのデザインは、開演を待つ心を高鳴らせる力をもっています。

今回は、田中一光、永井一正、横尾忠則など日本のデザイナーの作品をはじめ、当館で3年に一度開催しているポスターの国際公募展「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」の受賞作・入選作を中心に、フランス、アメリカ、ポスターの名作が数多く生まれるポーランドなどの作品が集まりました。
美術館で広がる、ポスターによる舞台芸術の競演をお楽しみください。