展示会・イベントExhibition & Event

TADアート・レクチャー

令和元年度 第1回 TAD アート・レクチャー開催レポート

2019/08/26

演 題   「瀧口修造没後40年-書斎のシュルレアリスム」

講師    巖谷國士いわや くにお氏(フランス文学者、美術評論家)

日 時    令和元(2019)年 7月20日(土)14:00~16:00

参加人数  112名

巖谷國士氏は瀧口修造と長い交流があり、瀧口の超現実的な「書斎」にも、しばしば招かれていました。今回のレクチャーでは、シュルレアリスムとは何か、日本ではどう浸透していったのか、そしてその紹介者の一人でもある瀧口の生涯について、お話しいただきました。

瀧口が書斎に置いていたオブジェはほとんど贈り物からなっており、巖谷氏も瀧口へ贈り物をし、そのお返しに瀧口から作品などを贈られたとのことです。その一つ、瀧口家の庭にあるオリーブの実の瓶詰めのことなど、瀧口との交流を懐かしく語られました。

後半はスライドを用いて、瀧口の書斎と、彼と交友のあったアーティストとのエピソードを軽快な口調で語られ、その心の通った交流に思いをはせることのできるレクチャーとなりました。