今回の展示では、瀧口自身やその部屋を撮影した写真を中心に展示します。なかでも写真家の大辻清司(1923-2001)は、少年時代に瀧口の写真論に影響を受けて写真家を志し、瀧口が西落合に新築した家の建築家と知り合いで何度も訪れています。部屋の写真は家が人手にわたると聞いて、せめて写真に記録したいと綾子夫人に申し出て撮影されたものです。
瀧口の生誕120年にあたり、多くの作家や知人が訪れあこがれた夢の部屋と在りし日の瀧口の姿を紹介します。