展覧会・イベントExhibition & Event
過去のコレクション展
シモン・ゴールドベルク&山根美代子コレクションⅡ
2024年7月18日 (木) ~11月4日 (月・休)
ゴールドベルクとアスペン
アスペン音楽祭とフェスティヴァル・クァルテット
ポーランドに生まれ、2度の大戦を体験し、富山で亡くなるまで激動の20世紀を生きたヴァイオリニストにして指揮者のシモン・ゴールドベルク(1909-1993)。戦後しばらくしてアメリカ国籍を取得したゴールドベルクと、彼が1960年代までほぼ毎年夏のひとときを過ごしたロッキー山脈山間の都市アスペンの関わりをご紹介します。
1949年、学者、芸術家、音楽家といった異なる分野のリーダーたちが集い、共に考え学ぶ「場」として、また、次世代のリーダーを養成する理想の「場」として、コロラド州のアスペン市に人文科学研究所が設立されました。翌年には、世界を牽引する音楽家たちが集う音楽祭が創設され、毎年夏に開催されるようになります。ゴールドベルクも、1951年より約15年間、このアスペン音楽祭にリーダーの一人として加わり、音楽を志す若者を指導してきました。
1951年、ゴールドベルクは、アスペンに集った演奏家のウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、ニコライ・グラウダン(チェロ)、ヴィクター・バビン(ピアノ)とピアノ四重奏団を結成します。音楽祭にちなみ、「フェスティヴァル・クァルテット」と名付けられたこの四重奏団は、4人の演奏日程を調整し、音楽祭後も各地に演奏旅行に出かけました。互いに補い合い、尊重し合っていた個性豊かな友人4人からなるクァルテットは、1964年、グラウダンが急逝すると、新たなメンバーを迎えて活動を続けることなど論外として、その活動に終止符を打つことになります。
ゴールドベルク夫妻が遺した美術作品を眺めつつ、アスペンで過ごす音楽家たちの、音にあふれた夏の日々に思いを寄せてみてください。
展覧会情報
会期 | 2024年7月18日 (木) ~11月4日 (月・休) |
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開館時間 | 9:30〜18:00(入館は17:30まで) |
休館日 | 毎週水曜日 (8月14日は開館)9月17日、9月24日、10月15日 |
観覧料 |
一般:300円(240円)
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場所 | 富山県美術館3階 展示室6 |
主催 | 富山県美術館 |