展覧会・イベントExhibition & Event

過去の企画展

三沢厚彦 ANIMALS IN TOYAMA

2018年10月20日(土)~12月25日(火)

三沢厚彦(1961~)は、2000年からゾウやキリンなどの動物をモチーフとした彫刻「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズを発表しています。樟(クスノキ)を使い、ほぼ等身大に彫り込み彩色をした木彫は、見るものの記憶やイメージを喚起させ、圧倒的な存在感を放っています。近年ではユニコーンや麒麟など空想上の動物にも挑戦し、生のリアリティを追求しています。
富山県美術館(TAD)には、2016年の建設段階から制作を依頼し、昨年の開館時より、屋外広場、屋上に恒久設置されている三沢作品があります。立山開山伝説にも触発された作品で、TADのアイドルとして愛されています。立山をテーマとする新作プロジェクトも加わり、代表作「アニマルズ」の彫刻、絵画、素描等を一堂にご紹介します。

北日本放送「三沢厚彦 ANIMALS IN TOYAMA」ホームページ:http://www.knb.ne.jp/event/detail/?sid=327

展覧会情報

会期 2018年10月20日(土)~12月25日(火)
開館時間 9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日 水曜日(ただし、11月7日は臨時開館)
観覧料 一般:1,300円(1,000円)、大学生:700円(500円)、一般前売り:1,000円
  • ( )内は20名以上の団体料金
  • 前売りチケットは、10月19日(金)まで発売します。
  • チケットぴあ独占先行販売(~10月20日(土)9:29まで)                      https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1836354
  • 前売券販売所:富山県美術館、富山県水墨美術館、チケットぴあ(Pコード:769-281)、アーツナビカウンター(富山県民会館(富山市)、富山県教育文化会館(富山市)、富山県高岡文化ホール(高岡市)、新川文化ホール(魚津市))
  • コレクション展もご覧いただけます。
  • 次の方は、企画展・コレクション展とも観覧無料
    ①児童、生徒(小・中学生、高校生など)
    ②学校教育、社会教育活動としての児童・生徒の引率者(観覧料免除申込書が必要です)
    ③各種手帳をお持ちの障害者の方の観覧(付き添いは手帳をお持ちの方1人につき1名まで無料)
  • 70歳以上および大学生以下の方は、コレクション展が観覧無料
  • メンテナンスや展示替えの作業等のため臨時休館する場合があります。
  • 季節やイベント等に応じて、臨時開館や延長開館する場合があります。
場所 2階 展示室2、3、4
主催 三沢厚彦展実行委員会(富山県美術館、北日本放送)/後援:朝日新聞富山総局、北日本新聞社、富山新聞社、北陸中日新聞、毎日新聞富山支局、読売新聞北陸支社/協力:西村画廊、アニマルハウス、山口製材株式会社、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ/展示協力:小田原文化財団/協賛:富山県民共済、北陸電気工事、三進堂、ホテルグランテラス富山

プロフィール

三沢 厚彦(みさわ あつひこ)(彫刻家)

1961年京都生まれ。1989年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2000年動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリーズを制作開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。2001年に第20回平櫛田中賞を受賞。2002年初の作品集「三沢厚彦 アニマルズ」(求龍堂)を刊行。2007年から「三沢厚彦 ANIMALS+」展が平塚市美術館を皮切りに全国5会場を巡回。その後も各地の美術館で個展を多数開催し好評を博す。近年の個展に、2013年に三重県立美術館、浜松市美術館、2014年高松市美術館、岩手県立美術館、周南市美術博物館、2015年高梁市成羽美術館、釧路市美術館、2016年大分市アートプラザ、2017年熊本市現代美術館、渋谷区立松濤美術館、2018年横須賀美術館など。今最も注目されている木彫作家の一人。近著に2013年の作品集『ANIMALS No.3』(求龍堂)、『動物の絵』(青幻舎)。

舟越 桂(ふなこし かつら)(彫刻家)

1951年岩手県盛岡市に生まれる。東京造形大学彫刻科、東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。大学院在学中に函館のトラピスト男子修道院から木彫の聖母子像制作の依頼を受け、本格的に木彫制作の道に進む。1985年より西村画廊で個展。1986-87年文化庁芸術家在外研修員としてロンドンに滞在。1988年第43回ヴェネツィア・ビエンナーレ、1992年にドイツ、カッセルのドクメンタⅨなど大規模な国際展に出品、また「舟越桂1980‐2003」東京都現代美術館(2003年)、「舟越桂 夏の邸宅」東京都庭園美術館(2008年)、「舟越桂 私の中のスフィンクス」兵庫県立美術館(2015年)など国内外の美術館で個展を開催。1997年第18 回平櫛田中賞、2003年第33回中原悌二郎賞、第59 回芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門) を受賞。2011年紫綬褒章を受章。現在、東京造形大学客員教授。東京都在住。

小林 正人(こばやし まさと)(画家)

1957年東京都に生まれる。東京藝術大学美術学部油画専攻卒業。大学の卒業制作が、当時同大学の彫刻家の1年生であった三沢厚彦に衝撃を与える。当時より「天使」や「空」をモチーフに制作。1996年サンパウロビエンナーレ日本代表に選出。1997年、キュレーターのヤン・フート氏に招かれ渡欧。以降ベルギー、ゲント市を拠点に各地で現地制作を行う。2006年に帰国し、以後は広島県福山市を拠点に活動する。主な個展として、「小林正人展」宮城県美術館(2000年)、「Starry Paint」S.M.A.K、ゲント(2001年)、「Starry Paint」テンスタコンストハーレ、スウェーデン(2004年)、「この星の絵の具」高梁市成羽美術館、岡山(2009年)、「ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人」セゾン現代美術館、長野(2012年)、「Thrice Upon A Time」シュウゴアーツ、東京(2016年)など。現在、東京藝術大学美術学部油画教授。

杉戸 洋(すぎと ひろし)(画家)

1970年愛知県名古屋市に生まれる。愛知県立芸術大学美術学部日本画科卒業。2006年、弘前市吉井酒造煉瓦倉庫での「奈良美智 A to Z」展に参加。三沢も出品作家として参加しており、二人の出会いとなる。舟越とは「Kaleidoscope of time」福井県立美術館(2000年)で、小林とは「ポートレート・セッション」広島現代美術館 (2007年)のグループ展で出会う。主な個展として、「frame and refrain」ベルナール・ビュフェ美術館、静岡(2015)、「天上の下地」宮城県美術館(2015年)、「こっぱとあまつぶ」豊田市美術館、愛知(2016年)、「とんぼとのりしろ」東京都美術館(2017年)など。2018年第68回芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)受賞。現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画准教授。名古屋・東京を拠点として活動。

浅田 政志(あさだ まさし)(写真家)

1979年三重県に生まれる。高校時代より写真部に所属する。2000年日本写真映像専門学校研究科卒業。同校在学中より、自らの家族をモチーフに「浅田家」シリーズの撮影を始める。2004年スタジオフォボス入社。2007年写真家として独立。2009年、父・母・兄・自分の家族4人でバンドや消防士などになりきり、その姿を撮影した写真集『浅田家』(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010年初の大規模な個展「Tsu Family Land 浅田政志展」を三重県立美術館で開催。「記念日をつくる記念写真 浅田政志写真展」ミュゼふくおかカメラ館、富山(2011年)、「ほぼ家族。浅田政志展」入江泰吉記念奈良市写真美術館(2016年)など、国内外の美術館等で展覧会を開催。東京を拠点とし、日本各地の地域活性化プロジェクトに参加するなど、制作活動を展開。

作品

《Animal 2017-01-B》 2017年 ブロンズ、塗料 富山県美術館所蔵

《Animal 2017-01-B》 2017年 ブロンズ、塗料 富山県美術館所蔵 撮影:小杉善和

《Animal 2016‐01 》 2016年 樟、油彩 

《Animal 2016‐01 》 2016年 樟、油彩  撮影:渡邊郁弘/©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

《Animal 2009‐04B》 2009年 ブロンズ、塗料、油彩

《Animal 2009‐04B》 2009年 ブロンズ、塗料、油彩 撮影:内田芳孝/©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

《Animal 2008‐02 》 2008年 樟、油彩

《Animal 2008‐02 》 2008年 樟、油彩 撮影:内田芳孝/©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

《Cat 2013-03》 2013 年 樟、油彩

《Cat 2013-03》 2013 年 樟、油彩 撮影:岡野圭/©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

《Animal 2010‐01》 2010年 樟、油彩

《Animal 2010‐01》 2010年 樟、油彩 撮影:永野雅子/©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Galler

《Animal 2012‐01》 2012年 樟、油彩

《Animal 2012‐01》 2012年 樟、油彩 撮影:渡邊郁弘/©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

《Animal 2011‐07》 2011年 樟、油彩

《Animal 2011‐07》 2011年 樟、油彩 撮影:内田芳孝/©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

《春の祭典》 2016年 パネル、アクリル、色鉛筆

《春の祭典》 2016年 パネル、アクリル、色鉛筆 ©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

《アニマルハウス イン トヤマ》 2018年

《アニマルハウス イン トヤマ》 2018年 撮影:浅田政志