友の会TAD Friendship
活動報告
「4館友の連携 中西進氏(高志の国文学館館長)特別講演会とコレクション展観覧(特別解説付き)(3月3日)」
2019/03/15
2019年3月3日(日)、高志の国文学館友の会・富山県[立山博物館]友の会・富山県水墨美術館友の会・富山県美友の会の4館友の会連携企画、中西進(高志の国文学館館長)特別講演会「余白 空白 そして留守」と、富山県美術館コレクション展観覧(特別解説つき)が開催されました。
会場は富山県美術館で、96名(富山県美友の会は27名)が参加され、会場ホールはたくさんの友の会会員さまで賑わいました。
講演会では中西館長が「余白とは何だろう?」というところから、安藤広重「木曽路之山川 雪月花」、長谷川等伯「松林図屏風」、作者不明「誰が袖図屏風」、ゴッホ「ファン・ゴッホの椅子」の4枚の絵画を例に、白とはどういう物か、何も彩らない事の意味、実際には描かれていなくても確かにそこに存在している事を感じとれる留守という表現方法についてレクチャ-していただきました。今まで余白とはただ白く残された部分であるという認識だったのが、実はたくまれた事であったり、空白があってこそ描かれた物たちが響きあっているという事を、中西先生の優しくユーモアに溢れた口調でお話いただき、会場ホール内はクスクスと楽しい笑い声に満ちた講演会でした。
その後はコレクション展示室へ異動し、富山県美術館の前身である富山県立近代美術館の頃から大変縁のある東野芳明に関する作品等を、担当学芸員の解説を聞きながら鑑賞しました。100人近くの4館友の会の会員さまが一堂に会する機会は、とても貴重で大変楽しい時間を過ごしました。
(TADフレンドシップ【富山県美友の会】事務局委員:穴田優香里)