展覧会・イベントExhibition & Event
ワークショップ
作品体験 + レクチャー
からだにことばをきざむ
【終了】2023年3月25日(土)
今回の出品作品「刻印の肘掛1〜3」および「刻印の踏絵1〜2」を実際に体験するプログラムです。
【作家ステートメント】
この作品体験にはポイントが2つあります。
ひとつは彫刻作品に身体を押し付け、跡を残す、というものです。
ソファーに座り肘掛に腕を押し付ける、あるいは裸足で板状の作品に乗り、足の裏に跡を残します。
美術作品の鑑賞はふつうは見るということに限定されていますが、まれに触れるものもあります。
この作品では、作品に触れ、さらに身体に食い込ませて跡を残すことで、作品(彫刻)と鑑賞者が新しい関係を結ぶことを目指しています。
身体に残った跡は一定時間の後に消えていきます。
もうひとつのポイントは作品に日本語と韓国語が使われていることです。
それぞれの作品には、「忘れちゃった(日本語)」「覚えている(기억해요)」といった2つの言葉が対比されています。
食文化や韓流映画、KPOPなど、とても身近な存在となった韓国ですが、実は知らないことも多く、そのひとつの象徴がハングル文字だと思います。
英語や漢字に比べてハングル文字が読める日本人は極端に少ないでしょう。
この「知らない」ということをきっかけとして、作品の中で日本語に対比されたハングル文字を想像してみます。
「知らない」「わからない」ところから、何かを「想像する」、試みです。
袴田京太朗
イベント情報
日時 | 2023年3月25日(土) 13:30~15:30 |
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場所 | 富山県美術館 3階アトリエ |
対象 | 高校生以上 定員10名 |
参加費 | 無料 |
備考 |
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プロフィール
袴田京太朗(はかまた・きょうたろう)(彫刻家)
1963年静岡県生まれ。1987年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。1994年文化庁芸術家在外研修員として渡米。1996年五島記念文化賞美術新人賞受賞による海外研修としてチベット他に滞在。2011年第22回タカシマヤ美術賞受賞。静岡市美術館(2011年)、平塚市美術館(2014年)、カスヤの森現代美術館(2019年)、MA2Gallery(2012、2016、2020年)などで個展を開催。武蔵野美術大学教授。