展示会・イベントExhibition & Event

TADアート・レクチャー

平成30年度 第3回 TAD アート・レクチャー 開催レポート

2018/12/06

演 題            「絵画保存修復―富山県美術館の場合」
講 師             岩井希久子 氏 (絵画保存修復家)
日 時             平成301117日(土)14:00~
参加人数        110

絵画保存修復家の岩井希久子氏には、当館の収蔵作品であるパブロ・ピカソ《肘かけ椅子の女》1923)や、マルク・シャガール《山羊を抱く男》(1924-25、ジョアン・ミロ《パイプを吸う男》(1925)などの作品の修復を担当いただいています。レクチャーでは、当館所蔵作品の修復事例や、岩井先生が今までに修復をされたゴッホやモネの絵画、セル画、絹絵など国内外で行った様々な事例を、修復前、修復後の画像を通して、どのような所の修復を行ったか、また修復をすることで判明した作品の制作手順など具体的にお話いただきました。作家の制作の意図を後世に伝えるため、保存修復やそれを支える伝統的な技術がいかに必要かが伝わるお話でした。