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プログラム実施報告

親子向け 夏休みアートサークル 「ことばと、ばしょ。」

2019/08/03

「ことばと、ばしょ。」
実施日:2019年7月27日(土)・28日(日)
時 間:両日10:00~15:00(昼休憩12:00~13:00)
場 所:アトリエ、館内各所
講 師:橋本利久(はしもと・りきゅう)さん(グラフィックデザイナー)
参加者数:3名(小学生以上、事前申込み)
参加費:無料
使用材料:立方体の段ボール箱(1辺の長さ [大] 594mm、[小] 297mm)、色画用紙、ポスターはぎれ、コピー用紙
使用道具:マーカー(ポスカ中字)、クレヨン、鉛筆、はさみ、スティックのり
撮 影:柳原良平さん(2日目のみ)
概 要:「夏休みアートサークル」は2019年度初の試みで、「じっくり制作体験を楽しみたい」という要望にお応えする事業です。親子向けのプログラムでは、グラフィックデザイナーの橋本利久さんを講師にお迎えし、美術館の中をめぐって言葉をさがし、見つけた言葉を立体の箱に表現してオリジナルの「ことばのキューブ」をつくるワークショップを実施しました。

 

講師紹介
橋本利久(はしもと・りきゅう)(グラフィックデザイナー)
1961年生まれ、富山県在住。「TOYAMA ADC賞」、「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」、「New York ADC賞」、「ラハティ国際ビエンナーレ(フィンランド)」など国内外のポスター展に多数入選。オーバード・ホールや富山国際会議場などのシンボルマークも手掛ける。

 

活動のながれ
①おはなし

まずは講師の橋本さんから、ワークショップの進め方や考え方についておはなしを聞きます。今回のワークショップで重要なのは、場所から感じるものをいろいろなことばをとおして表現すること。
その点、広くて大きな美術館にはワクワクするような場所がたくさんあります。じっくり注意深くみてみると、今まで気が付かなかったようなモノ、目には見えないモノを感じるかもしれません。

 

② ことばさがしの探検

早速アトリエを飛び出して、橋本さんといっしょに美術館内をくまなく探検します。館内をじっくり歩きながら、思い浮かんだことばや感じたモノとその場所をどんどんメモしていきます。普段は静かな美術館も、耳を澄ませばいろいろなことばや音があふれていることに気が付きます。

 

③ 「ことばのキューブ」の制作

ひととおり館内を探検したら、それぞれが見つけたことばについてお互いに報告しあいます。作品にしたいお気に入りのことばをいくつか選び、制作開始。作品となる箱の大きさは、1辺約30cmの小型な立方体と、大人でも抱えきれないくらい大きな立方体の2種類。箱を組み立てたら、色画用紙やマーカーペンを使って、見つけた言葉を描いたり貼ったり、雰囲気をひきたてるような飾り付けをします。
アイデアがどんどん湧いてきて、箱そのものをひとつの部屋や帽子のようにする参加者もいらっしゃいました。

 

④ 館内に展示しよう

作品が完成したら、いよいよ館内に展示。みんなで協力しながらことばのキューブを持ち、展示したい場所まで移動します。キューブを積み重ねてバランスよく並べたら、表したことばやものについて発表し、橋本さんにコメントをもらいます。最後は作品との記念写真をたくさん撮りました。

 

参考作品

お題:二階お手洗い前にて。

お題:三階で立山連峰を背景に。

お題:オノマトペの屋上「うとうと」にて。