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プログラム実施報告

空想ビニールZOO 扇風機で立ち上がる動物

2019/10/28

START☆みんなのミュージアム2020 プレワークショップ
「空想ビニールZOO 扇風機で立ち上がる動物」
実施日:2019年8月17日(土)~8月18日(月)/2日間全4回実施
時 間:10:00~12:00/14:00~16:00
講 師:塩川岳さん(現代美術作家)
参加費:無料
参加者数:1回目 9名、2回目 15名、3回目 11名、4回目 11名のべ89名(見守りや協力者を含む)
場 所:ラボ(アトリエ内)
カメラマン:柳原良平さん
材 料:カラービニール袋、油性マーカー、カッティングシート、鉛筆、下書き用コピー用紙、セロハンテープ、養生テープ
道 具:ハンディシーラー、はさみ、サーキュレーター
概 要:現代美術作家の塩川岳さんを講師に迎え、企画展「START☆みんなのミュージアム2020」展(会期:2020年1月18日~2月24日)の出品作品を制作するワークショップ。カラービニールで空想の動物をつくり、サーキュレーターで空気を入れてバルーンのように立ち上がらせて楽しみました。
※つくった作品は「START☆みんなのミュージアム2020」展に出品されるため、後日返却。



活動のながれ
①全体のながれ

はじめに、これから作る作品、制作の流れや使用する道具などについて塩川さんから説明を受けます。
今回の制作では「ハンディシーラー」という道具を使って、ビニール袋を好きな形にかたどることが重要な工程となります。「ハンディシーラー」とは、食べかけのポテトチップスの袋等を熱によりとじることができる便利な日用品。まずは実際の完成作品を見ることで、創作のイメージをつかんでもらいます。


②アイデアだし

つぎに作りたい動物のアイデアスケッチを紙に描きます。動物や空想上の生き物、お気に入りの昆虫などイメージは様々。生き物を全体でとらえる人もいれば、顔の部分だけピックアップする参加者も。


③ハンディシーラーの使い方説明

参加者のアイデアが出そろったら、ハンディシーラーの使い方について塩川さんが実演をしてくださいました。シーラーには電熱線が付いているため、ビニールをはさみながらゆっくり横にスライドさせると、熱でビニールが溶けて封をしながら切ることができます。
シーラーの使い方がわかったら、今度は自分の作品イメージに合うビニール袋を赤・青・黄・黒・ピンク・水色・緑色などの中から1枚選びます。


④ビニール動物の形をつくろう

まずビニールに油性マーカーでアウトラインを描き、余分な部分をハサミで大まかに切り取っておきます。そこまでできたら、いよいよシーラーの出番。予め引いておいた線に沿って、シーラーでビニールをしっかり圧着させながら切り取っていきます。ビニール動物は下から空気を入れて立たせるため、底辺部分(動物の足・腹または顔のあご辺り)はとじずに大きく開けておきます。慣れない作業も親子で協力、工夫しながら奮とうする姿が印象的でした。


⑤かざりつけ

ある程度圧着ができたら、穴やとじ残しをテープで補修します。その後ぬいぐるみを作るときのように、ビニールの外側と内側をひっくり返します。仕上げにカッティングシートや油性マーカーを使って、顔に表情を付けたり、デコレーションをします。


⑥ビニール動物を立ち上げよう

デコレーションまで出来たら、いよいよサーキュレーターに取り付けます。中に空気がよく入る様に、ビニールの口を広げ、養生テープで取り付けます。それからサーキュレーターの電源を入れて空気を入れ、ビニール動物が立ち上がったら空想ビニールZOOの完成!アトリエ内に色とりどりのビニール動物たちが一斉にふくらみました。


⑦鑑賞

最後はみんなでつくったビニールZOOを鑑賞します。同じワークショップに参加しても、完成品は十人十色。制作中は自身の作品だけに集中していましたが、他の人の作品をみることで改めて刺激を受けたり、感心したりとにぎわいました。


《作品例》