プログラム実施報告
ちいさな子どもたちのための ひよこツアー
2019/02/15
ちいさな子どもたちのための ひよこツアー
実施日:2019年2月8日(土)参加者/8組、17名 事前申込 ※2~3歳向け
2月9日(日)参加者/10組、21名 事前申込 ※4~5歳向け
時 間:各10:00~11:30
活動場所:ラボ(アトリエ内)、展示室1、2、4
道 具:2月8日(土):粘土板/2月9日(日):はさみ、ボンド、下敷き用裏紙、油性ペン
材 料:2月8日(土):色付き軽量紙粘土/2月9日(日):いろいろな布切れ、綿
概 要:小学校にあがる前の子どもたち(「ひよこ」さんたち)とその家族のためのプログラム。
展示室での鑑賞やアトリエでの造形活動を通じて美術館に親しむ。
活動報告
近代美術館のころから続く、人気イベントのひとつ「ひよこツアー」。「見る」と「作る」を通して美術館に親しんでもらうプログラムです。今回は2~3歳向けと4~5歳向けに「作る」の内容を変えて2日間実施しました。
事前申込をした方は、アトリエに集合します。活動に移る前に、美術館で守ってほしい3つのお約束(「作品にさわらない」「小さな声ではなそう」「ゆっくり歩こう」)についてエデュケーターからお話をしました。
お約束を覚えたら、「ひよこツアー」の始まりです。まずは作品をよく「見る」体験です。みんなで作品を鑑賞します。今回は2階のコレクション展示と、企画展「START☆みんなのミュージアム」の2つを回りました。コレクション展示では担当学芸員が親子向けに、動物をテーマにした立体作品を前に、何の形に見えるかな?いろんな方向からみてみよう!という問いかけを通して、作品の楽しみ方や展覧会の見どころについてお話をしました。企画展では、子どもたちは解説や見どころを聞く前に、身近な素材を使った作品を、興味津々といった様子で見ていました。
鑑賞が終わったら、アトリエに戻って「作る」活動に移ります。コレクション展示の中に動物の立体作品を集めたコーナーがあったので、2日とも動物をテーマに工作をおこないました。
2月8日(土)(2~3歳向け)は、色付き軽量紙粘土を使って、参加者の好きな動物を作りました。軽量紙粘土は軽い力で形を変えられることもあってか、形を作るだけでなく、握ったりつぶしてみながら粘土の感触を楽しんでいるようでした。また赤、青、黄、白の4色の紙粘土を混ぜ合わせて自分だけの色を作っていました。
9日(4~5歳向け)は布でできた小さな丸いクッションを土台にして、動物の顔を作りました。いろいろな布切れを、作りたい動物の耳や目などのパーツとして切り抜き、ボンドで土台に貼り付けます。はさみやボンドを使った細かい作業もありましたが、ご家族で協力しながら作ったり、お子さん1人でもくもくと作ったり、活動時間をややオーバーするほど熱心に活動に取り組んでくれました。
今回は年齢別に内容を変えて行いましたが、どちらの日も参加者の意欲が高く、約90分という短い時間ながら充実した活動ができました。参加された「ひよこ」さんたちも、出来上がった作品を大切に握りしめて持って帰ったり、展示をもう一度見に行かれる姿も見られ、ツアーを楽しまれた様子でした。