友の会TAD Friendship

活動報告

「お花見クルーズと企画展鑑賞」(3月29日)

2019/05/09

平成最後の友の会のイベントは3月29日に53名の参加者で開催された。前日に富山では桜の開花宣言があったが、環水公園の染井吉野はまだ蕾が固くお花見としては、ちょっと残念。

まずは美術館2階の企画展示室で「わたしはどこにいる?道標(サイン)を巡るアートとデザイン」展を担当する学芸員(自称方向オンチ)によるギャラリーツアーがある。不思議な作品やおしゃれな作品・楽しい作品と出会った。アートとデザインが並列に展示されるのはまさにこの県美ならではだろう。またゆかりの作品も何点もあり親しみを覚えた。案内板や矢印は実に正しく人を誘導している、一方アートは人を迷路に誘う、二つの相反する世界を味わう面白い企画展だった。学芸員の案内も語り口が心地よく作品への理解が深まったような気持ちになった。

さていよいよクルーズ。かなり寒かったが、強い風も吹かず早咲きの桜も可愛く咲いていたのでまずは良しとしよう。お弁当とお茶を受け取り船に乗り込み、さっそくお花見弁当をいただく。見た目も華やかで美味しかった。船の中ではこの水上ラインのボランティアガイドをしている友の会事務局長が解説。この運河が埋め立てられそうだったという話を聴いて、そうならずにこんな美しい所になってほんとうに良かったと思った。このクルーズでのハイライトの中島閘門は85年前に設置されたというが、素晴らしい機能美にとても感動した。

今回は美術館と水上ラインの二か所とも解説を聞けたのが何と言っても良かった。しかも少しの移動でまったく違った楽しみができたのが面白かった。
(TADフレンドシップ【富山県美友の会】事務局員:多賀久子)