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プログラム実施報告

親子向けTADワークショップ 「親子でつくろう!こころの虫とそのおうち」

2020/09/28

「親子でつくろう!こころの虫とそのおうち」
実施日:2020年88日(土)
時 間:13:30~16:00
場 所:アトリエ、ラボ
講 師:川越(かわごえ)ゆりえさん
参加者数:714名(事前申込)
対 象:県内在住の小学生以上の子どもと、その保護者
参加費:無料
材 料:木製の板材、色紙、紙テープ、毛糸、モール、スズランテープ、シール、カラービニール袋、針金、ピンポン球、発砲スチロール、紙筒
道 具:木工用ボンド、ヘラ、液体のり、セロハンテープ、マスキングテープ、鉛筆、色鉛筆、消しゴム、油性ペン、はさみ、ホチキス、千枚通し、ニッパー、マスキングテープ
撮 影:柳原良平さん
概 要:富山のアーティストの川越ゆりえさんを講師にお迎えし、気持ちをあらわす虫とそのおうちを親子で協力して制作するワークショップを実施しました。

講師紹介
川越ゆりえ(かわごえ・ゆりえ)(アーティスト)
1987年生まれ、富山県在住。富山大学大学院芸術文化学研究科修了。「人の感情の蠢きを虫にしたら」と発想し、人間の心の動きを仮想の虫に置き換え、擬人化ならぬ擬虫化した作品をモチーフに幻想的な昆虫標本を制作している。「弱虫博物詩」ARTBOX152(西田美術館、2017)、「弱虫標本」(金沢21世紀美術館アぺルト、2017)ほか多数。


 活動のながれ
①はじめに

はじめに講師の川越さんから、気持ちを想像上の虫に置き換えて表現することについて、ご自身の作品を例にとってお話しいただきました。一見カラフルで幻想的な雰囲気の作品も、実はネガティブな気持ちに根差した表現であるということも。そのような気持ちにも親しみや愛着を感じられるようになるのも、気持ちを虫に置き換えて表現してみることの醍醐味の一つです。


②虫のイメージづくり/おうちの作り方レクチャー

今回のワークショップでは、親子でおうちと虫をそれぞれ分担して制作します。早速二手に分かれて、保護者がおうちの組み立て方についてレクチャーを受けている間、子どもはワークシートに沿って虫のイメージを考えます。ワークシートには印象にのこっている気持ちや出来事を言葉で書く欄と、虫のアイデアスケッチを描く欄があり、どちらでもイメージしやすい方から進めます。おうちのレクチャーが終わったら、親子で合流して制作する虫・おうちについて話し合い、イメージを共有します。


③虫の制作/おうちの組み立て

制作のイメージがある程度定まれば制作スタート。たくさんある材料の中から、イメージに合う色・素材の材料を選び取って組み合わせながら、虫のかたちを造形していきます。その間、保護者は木材を組立てておうちをつくります。ボンドが固着するまでしばらくそのまま置いておき、虫の制作をサポートします。前段のイメージづくりでは苦戦する姿もありましたが、材料・道具を手にした途端にまるでスイッチが入った様にアイデアがわいたようで、のめり込むように制作していました。


④虫とおうちを合体

虫が出来てきたら、そのイメージに合わせておうちに色を塗ったり飾り付けをしたりして、最後に虫を中に入れれば完成です。夏休みがうれしい気持ち、夜に昆虫採集をしに行ったときの気持ち、早く学校で友達と会いたい気持ち、宿題をしたいけどテレビも見たい気持ちなど、それぞれの気持ちや世界観を存分に表現した虫とそのおうちができました。
制作時間は1時間半ほどありましたが、材料コーナーと自席を何度も往復しながら、親子で協力して休みなく制作されていた姿が印象的でした。


【制作風景/参考作品】