展覧会・イベントExhibition & Event

次回の企画展

DESIGN with FOCUS デザイナーの冒険展

2025年11月8日(土)~2026年1月25日(日)

「デザイナーの冒険展」は、20代から40代のデザイナー、アーティスト、建築家など、これからの時代を切り拓こうとする11組のクリエイターによる展覧会です。
20世紀は、素材や技術開発を軸に大量生産を実現し、社会は大きな発展を遂げました。私たちの暮らしもその恩恵を受けましたが、21世紀に入って状況は一変しました。デジタル技術の急速な進化により社会の仕組みは大きく変わり、さらに近年では資源の枯渇や環境問題への対応として、循環型社会(サーキュラーエコノミー)への移行が強く求められています。このような時代の変化のなかで、クリエイターたちはこれまで以上に多角的な視点と責任感をもって創作に向き合っています。
本展では、既存の枠にとらわれず、実験的で独創的なアプローチを通じて、創造性の可能性を拡張しようとする若きクリエイターたちの挑戦を紹介します。多様な課題に真摯に向き合い、柔軟に前向きに、楽しみながら取り組む彼らの姿勢は、これからの時代を照らすヒントに満ちています。

展覧会情報

会期 2025年11月8日(土)-2026年1月25日(日)
開館時間 9時30分~18時00分(入館は17時30分まで)
休館日 毎週水曜日、11月25日、12月29日(月)~1月3日(土)、1月13日
観覧料 一般前売り:1,000円、一般:¥1,300(¥1,000)円、大学生:¥650(¥500)円
  • 高校生以下無料。( )内は20名以上の団体料金
  • 次の方は、企画展・コレクション展とも観覧無料
    ①児童、生徒(小・中学生、高校生など)
    ②学校教育、社会教育活動としての児童・生徒の引率者(観覧料免除申請書が必要です)
    ③各種手帳またはミライロIDをお持ちの障がい者の方の観覧(付き添いは手帳をお持ちの方1名につき1人まで無料)
  • 大学生の対象は、大学、大学院、短期大学、高等専門学校(4学年以上)、専修学校(専門課程)、専修学校(一般課程の19歳以上)、通信制大学、放送大学となります。チケット購入時に学生証をご提示ください。
  • 企画展入場当日に限り、コレクション展もご覧いただけます。
  • 「リピーター割」や「クマ割」を実施中です。
    【リピーター割】
    当館の企画展有料観覧券、使用済み半券3枚をお持ちいただくと、招待券1枚と引き換えいたします。
    ・特典の対象となるのは「デザインあ展」の観覧券からです。(「金曜ロードショーとジブリ展」を除く。)
    ・前売り券、団体券、あるいは同じ企画展の半券も有効です。
    ・招待券、あるいは一般券と大学生券の組み合わせは対象となりません。
    【クマ割】
    三沢厚彦さんのクマの彫刻にちなみ、クマのグッズや、クマの絵柄の入ったものを持参、もしくは着用された方への割引です。観覧料:一般1,300円→1,000円 大学生650円→500円
    ※詳しくは1F総合受付でお尋ねください。
  • 美術館の駐車場数は限りがあり、土日・祝日は混雑が予想されます。
    お越しの際はなるべく公共交通機関をご利用いただくか、満車の際は恐れ入りますが周辺駐車場をご利用下さい。
  • 一般前売り券の販売は2025年10月4日(土)~11月7日(金)まで。
    【前売り券販売所】
    富山県美術館、富山県水墨美術館、アーツナビ、公式オンラインチケット

  • ▼チケットは窓口でもご購入いただけます。
    ▼次の方は、オンラインチケットを購入せずに、当日直接美術館までお越しください。
    ※友の会 会員証をお持ちの方。
    ※展覧会招待券または招待状封筒をお持ちの方。
    ※各種割引をご利用の方(当日、1階受付にて観覧券をご購入下さい)
    ※無料の方(高校生以下の方、各種手帳をお持ちの障がい者の方(付き添い1名含む)など)
    ※各種割引をご利用の方、無料の方はオンラインチケットの購入は不要です。

場所 富山県美術館2階 展示室3、4
主催 富山県美術館、北日本新聞社、北日本放送

プロフィール

MARU。architecture(建築家)

高野洋平と森田祥子による建築設計事務所。主な作品に、土佐市複合文化施設、松原市民松原図書館、笹島高架下オフィス、花重リノベーション、伊賀市旧上野庁舎改修など。

kashiwagi高野 洋平
1979年愛知県生まれ。2003年千葉大学大学院修了。佐藤総合計画を経て2013年MARU。architecture共同主宰。2025年千葉大学准教授。


kashiwagi森田 祥子
1982年茨城県生まれ。2008年早稲田大学大学院修了。2010年MARU。architecture設立、2013年共同主宰。

氷室 友里(テキスタイルデザイナー/アーティスト)

kashiwagi1989年東京都生まれ。多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻卒業。フィンランドでテキスタイルを学んだ後、多摩美術大学大学院テキスタイルデザイン研究領域修了。2016年HIMURO DESIGN STUDIO設立。人と布との関わりを通して、日々に驚きや楽しさをもたらし豊かにしていくことをテーマにテキスタイルブランドYURI HIMUROを立ち上げ、オリジナル作品の開発、空間演出、企業へのデザイン提供などを行う。東京造形大学非常勤講師。

光井 花(テキスタイルデザイナー)

kashiwagi1990年アメリカ、コネチカット州生まれ。英国のロイヤル・カレッジ・オブ・アートを修了後、修了制作がアレキサンダー・マックイーンに採用され、2015SSパリ・コレクションで自身のテキスタイルを発表。株式会社イッセイミヤケを経て、2023年に HANA TEXTILE DESIGN STUDIO を設立。2024年に素材の研究や実験を行うHANA LAB株式会社を設立。多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻非常勤講師。

本多沙映(デザイナー/アーティスト)

kashiwagi1987年千葉県生まれ。2010年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーでコンテンポラリージュエリーを学ぶ。2021年にオランダから日本に拠点を移し、制作活動を行う。既存の価値体系に詩的なアプローチでゆるやかに疑問を投げかけながら、オルタナティブな美意識を探究する。作品はアムステルダム市立美術館、アムステルダム国立美術館、アーネム美術館に永久所蔵されている。

三好 賢聖(デザイナー/デザイン研究者)

kashiwagi1990年兵庫県生まれ。東京大学航空宇宙工学科卒業、同専攻修士課程を修了後、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにてPhDを取得、最優秀博士論文賞受賞(独・アンハルト大学)。動き、身体性、詩にまつわる制作と研究を行う。東京都立大学インダストリアルアート学科助教、昭和医科大学兼任講師、ブテイコ国際クリニック認定呼吸法インストラクター。2023年に株式会社シンコキュウを創業。ポエティック・キュリオシティ共同主宰。

青沼 優介(アーティスト/デザイナー)

kashiwagi1989年千葉県生まれ。武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程を修了。デザイン活動の傍、アーティストとしても活動。たんぽぽの綿毛を使った建築作品「息を建てる/都市を植える」が2018年TOKYO MIDTOWN AWARD 2018 アートコンペのグランプリを受賞。東京都立大学インダストリアルアート学科助教、武蔵野美術大学情報教育センター非常勤講師。ポエティック・キュリオシティ共同主宰。

松山 真也(プランナー/デザイナー/エンジニア/アーティスト)

kashiwagi1978年富山県生まれ。領域を横断しながら、キネティックな作品や体験装置の企画・設計・実装までを一貫して手がける。科学館や万博など公共空間での展示をはじめ、言葉や動作、音と光を用いた表現を通じて、人と世界の関係を問い直す作品を発表。「気づき」や「問い」が自然に立ち上がる体験のデザインを探求しながら、観賞者との関係性のなかで成立する作品を追求している。

山本 大介(空間デザイナー)

kashiwagi19810年東京都生まれ。インテリアデザインと建築をバックグラウンドにもち、国内外で空間デザインを軸に家具・プロダクトなどを横断するデザインを手がける。2022年に山本大介デザインスタジオを設立。社会環境や素材、技術などへの深い考察から生まれるコンセプチュアルな再考を通じて、新しいデザインの可能性を追及している。武蔵野美術大学建築学科、および空間演出デザイン学科非常勤講師。

進藤 篤(デザイナー/アーティスト)

kashiwagi1991年千葉県生まれ。東京藝術大学大学院デザイン専攻課程修了。内装設計会社のインテリアデザイナーとして、ホテル、オフィス、商業空間等のデザイン、設計に携わる。個人プロジェクトでは、「空気感(ATMOSPHERE)をデザインする」をテーマに、空間・インテリアオブジェクト・アート作品等、多岐にわたる作品を発表。日常にある物事を捉え直し、素材の新たな可能性や、根源的な美を探る。

MAI SUZKI(Sculptor of Sensibility)

kashiwagi1998年東京都生まれ。伝統工藝「組子」を3Dモデリングや身体構造と融合させ、ウェアラブルアートや空間作品を制作。9歳で始めた書道をきっかけに日本の感性に惹かれ、現在は日本古来の「粋」の精神を、有形無形を越えて翻訳表現する独自の視点で活動を拡張。2023年 DESIGNART TOKYO UNDER30、2024年みらいのファッション人材育成プログラム5組に選出。2025年からはロンドンでも活動を始動。

後藤 映則(アーティスト)

kashiwagi1984年岐阜県生まれ。時間や動き、流れが、人の知覚や記憶、存在とどのように関わるのかを探求し、インスタレーショ ン、映像、彫刻を主な表現手段としてい る。「札幌国際芸術祭 SIAF 2024(未来劇場、札幌)」、「Athens Digital Arts Festival: Techno(s)cene│20 YEARS 2024(Former Santarosa Courts、アテネ、ギリシャ)」、「MOTアニュアル 2023 シナジー、創造と生成のあいだ(東京都現代美術館、東京)」など。国内外で発表多数。

【特別展示】鈴木 啓太(すずき けいた)(PRODUCT DESIGN CENTER 代表/プロダクトデザイナー/クリエイティブディレクター)

kashiwagi1982年愛知県生まれ。古美術収集家だった祖父の影響を受け、幼少期より手仕事とものづくりへの関心を深める。2012年に自身のスタジオPRODUCT DESIGN CENTERを設立。日用品から公共交通機関のデザイン、素材開発、工芸作家や海外ブランドとの共創まで、多岐にわたる領域で活動。伝統技術と最先端テクノロジーを自在に行き来しながら、美意識と世界観、機能性を融合させた「100年後に残るデザイン=未来の遺産」を追求している。