友の会TAD Friendship

活動報告

アートツーリズム2022 「金沢21世紀美術館と国立工芸館、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館見学 金沢日帰り」(10月5日)

2022/11/01

去る105日、新型コロナウィルス感染拡大により中止を余儀なくされていたアートツーリズムを3年ぶりに開催することができ、総勢32名が観光バスで金沢市内の3か所の施設を巡り、それぞれのペースで自由に鑑賞を楽しみました。
最初に『金沢21世紀美術館』で企画展「時を超えるイヴ・クラインの想像力-不確かさと非物質的なるもの」を鑑賞。イヴ・クラインの作品は富山県美術館も所蔵していますが、各地の美術館等が所蔵するさまざまな作品を観てイヴ・クラインについて新しい発見をすることができ、貴重な体験となりました。
昼食は館内のレストラン“Fusion21”にてバイキング形式の前菜とメイン料理を美味しくいただき、次に『谷口吉郎・吉生記念金沢建築館』を訪れました。金沢市の名誉市民第一号である建築家 谷口吉郎氏の住まいの跡地に長男吉生氏により設計建設されたミュージアムです。常設展示室では吉郎氏の代表作である迎賓館赤坂離宮和風別館「游心亭」の広間と茶室が再現されており、日本の伝統的な構造や左右非対称の美、簡素で繊細な意匠を見ることができます。
最後に訪れたのは、日本海側初の国立美術館として2020年に移転オープンした『国立工芸館』です。担当学芸員から30分程度のレクチャーを受け、企画展「ジャンルレス工芸展」を鑑賞しました。工芸作品を“デザイン”と“現代美術“という二つの視点で紹介した展示により、今までの工芸のイメージが変わりました。
今回の旅行には普及課学芸員の瀧川さんが同行してくださり、各美術館や企画展についてのお話を聞くことができとても有意義でした。
心配した気温の急激な低下による寒さや雨の影響もほとんどなく快適な行程で、帰りのバス内では先日終了したミロ展のグッズが当たるくじ引きを行い、楽しく盛り上がりつつ帰路につきました。
(元尾きよみ)