友の会TAD Friendship

活動報告

会報プリズム Vol.81より(2017年2月1日 発行)「富山県美術館建設現場ツアー」と「内藤廣氏をかこんで」に参加して

2017/02/01

「富山県美術館建設現場ツアー」と「内藤廣氏をかこんで」に参加して 
 10月7日建設現場のプレハブの事務所の2階で、立山が真正面にくるようにと考え設計されたという、内藤氏のご挨拶からツアーが始まりました。現場担当の方から新美術館についてのお話を聞き、そのあと、日常は縁のないヘルメットをかぶって期待が高まる中、いよいよ出発です。
 設計の現場担当者と現場監督さんのご案内で、まずは外回りから。外壁は建物のポイントとなるアルミ板で覆われていて、西側が、夕日に染まるのを、ぜひ見て下さいとのこと。内部に進むと駐車場へ。車などの騒音が展示室に響かないような配慮がされています。施工中の階段を上り、2階へ。展示室に向かう通路の壁には、立山杉が張られ、静かな空間から、気持ちを高めながら展示室へ向かうという趣向に。3階には、ガラス張りで、一番景色の良いところに、レストランが。最後は屋上へ。本当に、真正面に立山を見ることができる、素晴らしい景色です。完成間近の館内をあちこち案内していただき、足がヘトヘトになるくらい、思っていたよりはるかに広いです。
 そして「内藤廣氏をかこんで」の会場になっている、自遊館のレストランシャトーへ移動。乾杯の後、スライドを見ながら内藤氏からお聞きする設計のエピソードは、大変興味深いものばかり。特に印象に残っているのは、設計前、現場担当となる方に、「もし、美術館で彼女とデートするなら、どう過ごすか」という、課題を出されたとのこと。具体的に、とても踏み込んだ形を想定して設計されていることを知り、驚き、うれしく思いました。
 最後に内藤氏が番号を引いて下さるお楽しみ抽選会で、お開きとなり、ますます、新美術館のオープンが楽しみになった一日でした。
(一般会員 野崎まゆみ)