友の会TAD Friendship

活動報告

アートツーリズム2018 ~ 軽井沢 美術尽くしの日帰りの旅 ~

2018/07/31

富山県美友の会が企画運営する他館見学会「アートツーリズム2018」が623日に45名の参加者で開催されました。

軽井沢の千住博美術館を鑑賞し、軽井沢ロンギングハウスでの食事を楽しみ、セゾン現代美術館の展覧会を鑑賞するという企画でした。

道中、千住博氏が自らの美術館について語るDVDを鑑賞しながら目的地に到着しました。千住博美術館は氏の「崖」シリーズの最新作、「The Fall room」における滝の新作動画など多くの作品を鑑賞できるのはもちろんですが、西沢立衛氏による軽井沢の地形を生かした建築も魅力のひとつです。光や音に包まれた展示室、緩やかに傾く床、光の井戸のようなガラスの吹き抜け、カラーリーフの美しい庭…森を散策するように作品を鑑賞することができ、癒されました。
折しも富山県美術館で開催中の千住博展と呼応する形で、異なる角度からより深く千住作品を体験する機会となりました。

昼食で訪れた軽井沢ロンギングハウスは野菜が美味しいレストラン。鮮やかな紫色の野菜のスムージーに始まり、カラフルなサラダや信州サーモンや蓼科ポーク、カリカリにしたゴボウをあしらったチョコレートケーキなどを美味しく頂きました。

次に訪れたセゾン現代美術館では学芸員による解説もあり、常設展のほかサムフランシスと息子のフランシス真吾、クリスチャン・アヴァによる企画展や屋外の庭園の立体作品を鑑賞しました。この旅行に同行してくださった学芸員のお話によると、セゾン現代美術館と富山県美術館は、以前から非常につながりが深いそうです。コレクションのラインナップも富山県美術館との共通点が多く(展示室に入った瞬間、ほっとするような懐かしいような感覚に包まれたのはきっと私だけではないはず)、同じ作家でも作品のスケールが大きいことを再認識しました。なかでもジャン・ティンゲリーの巨大な作品「地獄の首都 No.1」が音を立てて動くさまはいつ見ても迫力があります。

当日は途中からあいにくの雨模様だったのですが、車中では同行の学芸員から今回訪問した美術館にまつわる数々のエピソードをお話ししていだきました。時にご自身の体験談も飛び出したりと和気あいあいとした雰囲気で過ごすことが出来ました。
復路は映画(タイトル:「ミケランジェロ・プロジェクト」。ストーリー:ナチスの手によって失われるはずだった芸術を救った実在の組織の話)を鑑賞したり、セゾン現代美術館のグッズのお楽しみ抽選会をしたりして、美術尽くしの旅行を終えました。

今回の旅行は友の会初めての「日帰り・土曜」での企画でしたが、非常に沢山のご応募を頂きました。お楽しみ頂けたら幸いです。現地での渋滞やレストランでの混雑などでスケジュールが押した部分もございましたが、添乗員さんの機転と皆様のご協力のおかげで無事にツアーを終える事ができました。どうもありがとうございます。
友の会では今後も会員の皆さまがワクワクできる企画が出来たらと考えております。
TADフレンドシップ【富山県美友の会】事務局委員宮田美佐子)