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過去の企画展
瀧口修造/加納光於《海燕のセミオティク》2019
詩人と画家の 出会い 交流 創造
2019年11月1日(金)~12月25日(水)
美術評論の分野でも活躍した詩人・瀧口修造と、1950年代から独創的な版画作品により国内外で高く評価されてきた美術家・加納光於は、30歳の年の差ながら四半世紀にわたる創造的な交流を持ったことが知られています。
本展では、加納光於の最初期の版画集《植物》(1955年)から、37点組の油彩の最新作《海燕のセミオティク》(2018年)までや、瀧口修造が南画廊で発表したデカルコマニー作品、《私の心臓は時を刻む》(1962年)などの、両氏の代表作を展示。
瀧口・加納の共同制作作品や、両者が交わした書簡なども紹介し、強く共鳴しあった二人の精神と創造に光を当てます。
展覧会情報
会期 | 2019年11月1日(金)~12月25日(水) 前期:11月1日(金)-11月26日(火) 後期:11月28日(木)-12月25日(水) |
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開館時間 | 9:30~18:00(観覧受付は17:30まで) |
休館日 | 毎週水曜日(ただし、12月25日は開館)、11月5日(火) |
観覧料 |
一般:900(700)円 大学生:450(350)円 一般前売券:700円
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場所 | 2階 展示室3、4 |
主催 | 富山県美術館、北日本新聞社、富山テレビ放送 企画協力:ギャルリー東京ユマニテ |
プロフィール
瀧口 修造(たきぐち しゅうぞう)
1903年、富山県(旧婦負郡寒江村)生まれ。慶應義塾大学で西脇順三郎に師事し、シュルレアリスム詩の創作や、ブルトンの著作の翻訳を行う。戦後は、美術評論の執筆やタケミヤ画廊での展覧会の人選を行い、若い美術家たちの精神的な支えとなった他、1960年以降は、「造形的実験」と称される造形作品の制作にも没頭した。1979年没。
加納 光於(かのう みつお)
1933年、東京都生まれ。独学で銅版画の技法を学び、実験的な銅版画作品で、50年代から国内外で高い評価を得る。1954年に出会った瀧口とは、四半世紀に渡り創造的な交流を続け、詩画集『稲妻捕りElements』、『掌中破片』を共作した。瀧口没後は、版画に加え、油彩作品の創作にも力を注いでいる。